
昼ドラみたいな朝ドラ「純と愛」
NHKで10月から放送されている朝ドラ「純と愛」は、正直言って朝ドラらしくありません。
昼ドラに近いムードです。
主人公の女の子・純は、沖縄県の宮古島から大阪に出てきて、ホテルでベルガールとして働いてます。
純の一家は今は宮古島在住ですが、以前は大阪在住だったという設定です。
主人公が地方から大阪に出てきたというあたり、2年前に放送された「てっぱん」にちょっと似てるかな?と最初は思いましたが、中身は全然違います。
「てっぱん」と違って、大阪の人たち(純の勤めるホテルの従業員)がほぼ全員、大阪弁を喋りません。
仕事でお客に接してる時は分かるけど、雑談などしている時もみんな共通語。
大阪を舞台に設定した意味が今のところよく分かりません。
主人公の職場がホテルということで、昔やってた民放の昼ドラ「はるちゃん」や「温泉へ行こう!」にちょっと似てるかなと?思ったけど、やはり全く違います。
「はるちゃん」や「温泉へ行こう!」では、問題のあるお客が来てトラブルに発展しても、主人公や周りの人の努力で丸く収まり、お客は満足して笑顔で帰って行く、というパターンがほとんどなんですが、このドラマではそれがほとんどありません。
お客だけじゃなく、そもそも主要人物に「変な人」や「嫌な人」が多いんですよ。
ほぼ全員がドロドロ系です。
主人公の純はドロドロではないけれども、後先をあまり考えない性格で、しかも正義感を振りかざしすぎなところがあります。
彼女がそうならざるを得ないホテル側の体質も問題ですが、同僚にこういう子がいたら、ちょっとしんどいかも(^_^;
純の相手役で現在同棲中の男の子・愛(いとし)がまた変わっていて、「人の顔を見るとその人の本性が見えてしまう」という特殊な能力を持ってます。
(愛にとって純は、「顔と本性が一致する」初めての人間)
双子の弟の「純」(主人公と同じ名前)が病死したことがきっかけで、その能力が始まってしまったという設定で、とにかく弟の死にすごくトラウマがあります。
愛の家族は神戸在住なんですが、父親と妹も、「純」の死後はそれぞれ愛と似たような特殊能力を持ってしまってます。
唯一、弁護士を生業とする愛の母親だけがそういう能力は持ってませんが、これがまた非常に性格のきつい人で、まさに昼ドラに出てくる仇役のような人。
愛が家を出てしまったため、母は妹に代わりをさせよう(弁護士を継がせよう)としてます。
父は家庭不和が原因で浮気中です。
ちなみに、愛と母は共通語で喋り、父と妹は関西弁を喋ります。
母は関東出身なのかもしれません。でも兄妹で方言が違うのはちょっと不自然ですよね。
宮古島の純の家族もまたあまり良い人たちではありません。
それが露見したのは、純の兄がキャバクラ嬢(フィリピン人と日本人のハーフ)を妊娠させてしまった事件。
当の兄は、純にそのキャバクラ嬢を説得するよう(中絶に同意するよう)押しつけ、逃げまくります。
父は父で、キャバクラ嬢にお金を渡して解決しようとした上に、兄に強引に見合いを進めます(現在、婚約まで話が行ってしまってる)。
母は基本的に父の言いなり。
そしてこの事件に限らずいつもそうなんですが、「純、どうしよう」「純、何とかしてよ」と娘に頼りっぱなし。
弟は家族のことには我関せず。
二浪の末に家出し、一時、純のマンションに転がり込んだ挙げ句、純の財布からお金を抜いて逃亡する始末。
純は純で大阪で仕事やなんやかんやで辛い思いをしてるのに、そんな純をさんざん振り回しておいて、家族は冷たいです。
母なんかは、「あんたは強いから」の一言で終わり。
純の務めてるホテルの人たちも、性格の悪い人がほとんど。
確かに純の暴走にも問題はありますが、上司や先輩や同僚から純は総スカン。休憩時間もいつもひとりぼっち。
一人だけ近づいてくる先輩のコンシェルジュの水野は、すごいナルシスト。
普段は純に優しく接しますが、自分の思うとおりにならないと冷たく当たります。
純に「エッチ」目的で言い寄っていく一方で、純と同期の千香ともよろしくやってます。
そして水野は高校の同級生だった愛を嫌ってます。
同期の千香は二重人格。
ふだんはおしとやかで共通語ですが、怒ると大阪弁です。「うる星やつら」のランちゃんみたい(^_^;
自分の好きな水野が純に夢中なので、嫉妬のあまり純に嫌がらせをしたりします。
たとえば、ホテルの「お客様アンケート」で純にクレームが大量に来ましたが、それは全て千香の自作自演でした。
ま、とにかくこんな感じで、今のところとても朝ドラとは思えない、昼ドラのようなドロドロっぷりです。
ナレーションを純のつぶやき(心理描写)という形にして、たとえば純がひとりぼっちになった時に「ポツーン」と言わせるなど、何とかコミカルにしようとしてるようですが、違和感を覚えることが多いです。
登場人物のほとんどが変な人、嫌な人ばかりなのは、もちろんそれなりの理由があるのでしょう。
だって良い人ばかりだったら、愛の「人の本性が見えてしまう」という設定が活かされないから(^_^;
だから逆に言えば、純の頑張りなどで周囲の人が改心(?)して良い人になっていった場合、「本性が見えてしまう」ことで苦しんでる愛もその苦しみから解き放たれる……という展開も期待されるわけですね。
そういうわけで、日々テレビにツッコミながらも大団円を願って、頑張って最後まで見てみようと思います(見るんかい!(^_^;)。
ただ、朝にこれを見て、「よっしゃ今日も頑張ろう」という気持ちには全くなれないので、昼に再放送で見たほうがいいかも……(T_T)
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昼ドラに近いムードです。
主人公の女の子・純は、沖縄県の宮古島から大阪に出てきて、ホテルでベルガールとして働いてます。
純の一家は今は宮古島在住ですが、以前は大阪在住だったという設定です。
主人公が地方から大阪に出てきたというあたり、2年前に放送された「てっぱん」にちょっと似てるかな?と最初は思いましたが、中身は全然違います。
「てっぱん」と違って、大阪の人たち(純の勤めるホテルの従業員)がほぼ全員、大阪弁を喋りません。
仕事でお客に接してる時は分かるけど、雑談などしている時もみんな共通語。
大阪を舞台に設定した意味が今のところよく分かりません。
主人公の職場がホテルということで、昔やってた民放の昼ドラ「はるちゃん」や「温泉へ行こう!」にちょっと似てるかなと?思ったけど、やはり全く違います。
「はるちゃん」や「温泉へ行こう!」では、問題のあるお客が来てトラブルに発展しても、主人公や周りの人の努力で丸く収まり、お客は満足して笑顔で帰って行く、というパターンがほとんどなんですが、このドラマではそれがほとんどありません。
お客だけじゃなく、そもそも主要人物に「変な人」や「嫌な人」が多いんですよ。
ほぼ全員がドロドロ系です。
主人公の純はドロドロではないけれども、後先をあまり考えない性格で、しかも正義感を振りかざしすぎなところがあります。
彼女がそうならざるを得ないホテル側の体質も問題ですが、同僚にこういう子がいたら、ちょっとしんどいかも(^_^;
純の相手役で現在同棲中の男の子・愛(いとし)がまた変わっていて、「人の顔を見るとその人の本性が見えてしまう」という特殊な能力を持ってます。
(愛にとって純は、「顔と本性が一致する」初めての人間)
双子の弟の「純」(主人公と同じ名前)が病死したことがきっかけで、その能力が始まってしまったという設定で、とにかく弟の死にすごくトラウマがあります。
愛の家族は神戸在住なんですが、父親と妹も、「純」の死後はそれぞれ愛と似たような特殊能力を持ってしまってます。
唯一、弁護士を生業とする愛の母親だけがそういう能力は持ってませんが、これがまた非常に性格のきつい人で、まさに昼ドラに出てくる仇役のような人。
愛が家を出てしまったため、母は妹に代わりをさせよう(弁護士を継がせよう)としてます。
父は家庭不和が原因で浮気中です。
ちなみに、愛と母は共通語で喋り、父と妹は関西弁を喋ります。
母は関東出身なのかもしれません。でも兄妹で方言が違うのはちょっと不自然ですよね。
宮古島の純の家族もまたあまり良い人たちではありません。
それが露見したのは、純の兄がキャバクラ嬢(フィリピン人と日本人のハーフ)を妊娠させてしまった事件。
当の兄は、純にそのキャバクラ嬢を説得するよう(中絶に同意するよう)押しつけ、逃げまくります。
父は父で、キャバクラ嬢にお金を渡して解決しようとした上に、兄に強引に見合いを進めます(現在、婚約まで話が行ってしまってる)。
母は基本的に父の言いなり。
そしてこの事件に限らずいつもそうなんですが、「純、どうしよう」「純、何とかしてよ」と娘に頼りっぱなし。
弟は家族のことには我関せず。
二浪の末に家出し、一時、純のマンションに転がり込んだ挙げ句、純の財布からお金を抜いて逃亡する始末。
純は純で大阪で仕事やなんやかんやで辛い思いをしてるのに、そんな純をさんざん振り回しておいて、家族は冷たいです。
母なんかは、「あんたは強いから」の一言で終わり。
純の務めてるホテルの人たちも、性格の悪い人がほとんど。
確かに純の暴走にも問題はありますが、上司や先輩や同僚から純は総スカン。休憩時間もいつもひとりぼっち。
一人だけ近づいてくる先輩のコンシェルジュの水野は、すごいナルシスト。
普段は純に優しく接しますが、自分の思うとおりにならないと冷たく当たります。
純に「エッチ」目的で言い寄っていく一方で、純と同期の千香ともよろしくやってます。
そして水野は高校の同級生だった愛を嫌ってます。
同期の千香は二重人格。
ふだんはおしとやかで共通語ですが、怒ると大阪弁です。「うる星やつら」のランちゃんみたい(^_^;
自分の好きな水野が純に夢中なので、嫉妬のあまり純に嫌がらせをしたりします。
たとえば、ホテルの「お客様アンケート」で純にクレームが大量に来ましたが、それは全て千香の自作自演でした。
ま、とにかくこんな感じで、今のところとても朝ドラとは思えない、昼ドラのようなドロドロっぷりです。
ナレーションを純のつぶやき(心理描写)という形にして、たとえば純がひとりぼっちになった時に「ポツーン」と言わせるなど、何とかコミカルにしようとしてるようですが、違和感を覚えることが多いです。
登場人物のほとんどが変な人、嫌な人ばかりなのは、もちろんそれなりの理由があるのでしょう。
だって良い人ばかりだったら、愛の「人の本性が見えてしまう」という設定が活かされないから(^_^;
だから逆に言えば、純の頑張りなどで周囲の人が改心(?)して良い人になっていった場合、「本性が見えてしまう」ことで苦しんでる愛もその苦しみから解き放たれる……という展開も期待されるわけですね。
そういうわけで、日々テレビにツッコミながらも大団円を願って、頑張って最後まで見てみようと思います(見るんかい!(^_^;)。
ただ、朝にこれを見て、「よっしゃ今日も頑張ろう」という気持ちには全くなれないので、昼に再放送で見たほうがいいかも……(T_T)
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