田中慎弥さんは実は「普通の人」?

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 芥川賞を受賞した田中慎弥さん。

 1972年、山口県下関市生まれの39歳。
 2005年に新潮新人賞、2008年には川端康成文学賞と三島由紀夫賞をW受賞、そして今回、「共喰い」で芥川賞を受賞。

 私はもともとあまり小説を読まないこともあり、田中さんのことは今回初めて知りました。
 なので、テレビで受賞会見を見た時、態度があまり宜しくないのでびっくりしました。

 その後、田中さんが全く社会人経験がないこととか、また、人と話すのがとても苦手でワインを2杯飲んで会見に臨んだといった話を聞いて、ああ、それであんな感じの会見になったのかと……。

 小説家って経歴が人とは違っているなど異色の人が比較的多いとは思うんですが、この人もかなり異色ですよね。

 例えば、これまで一度も職につかず、アルバイト経験すらなく、作家デビューする30歳過ぎまでどうやって暮らしてきたんでしょう?いわゆるパラサイト(死語)?
 お父様は田中さんが4歳の時すでに亡くなっているというし、お母様はさぞ苦労されたんだろうなあとか、あれこれ考えてしまいました。余計なお世話ですが。

 受賞会見を見てよく分かったのは、田中さんは何度も芥川賞の候補に上がってたけどその都度落とされて(4回)、選考委員の中でもとりわけ石原慎太郎都知事を嫌ってるんだなってことです(^_^;

 とはいえ、田中さんが「都知事閣下と都民各位のためにもらっといてやる」と会見で語ったことについて、当の石原さんは「皮肉っぽくていいじゃない」と笑ってましたね。
 石原さんとしては、逆に、「老人」を怒らせるヤンチャな若い人が出てきたことを喜んでいるのかも?
 
 (ちなみに田中さんの「(賞を)もらっといてやる」発言ですが、その後よくよく報道を見てみたら、候補に上がった時点で本人に受賞する気があるかどうかを予め聞いておく仕組みになってるので、本当に辞退する気がある人はその時点で断ってるそうです)

 田中さんには、どうせならこの「皮肉キャラ」で今後も突っ走ってほしい!
 変に妥協したり、周りの顔色を窺ったりすることなく。
 「普通の人」になってしまったら、石原さんがそれこそガクッとなるでしょうから。

 ……とか思ってたら、1月19日の「朝ズバッ!」で田中さんのインタビューVTRが流れて、私の方が先にガクッとなってしまいました。

 というのも、インタビューの部屋に入ってきた田中さん、入室の時に普通に挨拶して、ちゃんと礼もして、それからインタビュアーにもちゃんと礼をして……。
 この時点ですでに受賞会見とは全く雰囲気が違ってた上に、発言もこんな感じ。

 「あの会見は『作った』。あとでニュースで自分の姿を見たらフヌケだった」
 「石原さんは怖い。目の前にいたらあんなことは言えない。会ったらへりくだって、はいつくばります」

 何や、けっこう「普通の人」ですやん……(T^T)
 いやいや、実は受賞会見が「素」で、このインタビューの方がほんとは「作って」たりして!?
 だったら面白いんですけども。

 ちなみに石原さん、1995年から続けてきた選考委員を辞めるそうですね。
 理由は「いつか若いやつが出てきて、足をすくわれる戦慄を期待していたが、刺激にならない。自分の人生にとって意味合いもない」とのこと。

 うーむ……(゜ペ)
 タイミング的にどうしても田中さんが原因に見えてしまうですが、本当のところはどうなんでしょう?

 できたら一度、「石原慎太郎×田中慎弥」対談なんてのも見てみたいですが、やっぱり無理ですかね?(^_^;

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僕は東京ローカルのニュースの拾い読みコーナーで知りました。
石原さん、都知事選には「出ない」と言っていましたが、直前で出馬宣言をしました。
なので、本当に辞任するのか、少し怪しいですね(苦笑)

石原さんとの対談、実現したら僕も見たいです。

トロさん、コメントありがとうございます。
石原さん、確かに都知事選、最初は出ないって言ってましたね。東国原さんに任せるわけにはいかないのでやっぱり出ることにしたって話でしたっけ?
まあでも都知事選の出る出ないに比べたら、芥川賞選考委員を続ける続けないはあまり世の中への影響はなさそう?(^_^;

 私は「芥川賞選考委員としての石原氏」については、全くと言ってよいほど評価できなかったので、今回の辞任は「やれやれ」という感じです。
「いつか若いやつが出てきて、足をすくわれる戦慄を期待していたが」などといっても、選考会の後の選評を読むと、候補作品や作者に関する批評はわずかで、「最近の文学界は」といった文章ばかりで、新しい才能を発掘し、育てようという気持ちが感じられませんでした。個々の問題よりも大局的な問題を重視するのが石原氏らしいといえばそれまでですが、選考委員としてはどうかと思っていました。
 芥川賞の設立目的を考えれば、毎回全ての候補作についてきちんと論評を書き、それぞれの作者に今後はどのような点についてより切磋琢磨して欲しいかまで述べている山田詠美氏が、現在の選考委員では最も相応しい仕事をしていると私は思います。

Ishiiさん、コメントありがとうございます。
なるほどー(^_^;。田中さんが石原さんを嫌っているのも、都知事としてというより選考委員としてのそういう態度が原因なんでしょうか。「最近の文学界は」と悪態つくことで若い人に「なにくそ」と発奮させようとしたのでは?という気もしないでもないですが、良いふうに解釈しすぎかしら(^^ゞ

田中さんてだれ?ノーベル賞もらった人?とか思ってたらあの人でしたか!

私もくっくりさんと全く同意見でした。ビックリしましたねー。一度も社会人経験がないとこういう人になるのかなーとか、作家芸術家ってこういう人いるなーとか、同じ職場にいたらストレス感じるなーとかw。でも普通の対応も出来るんですねw。

石原さんへの批判もありますが、私は石原さんの意見もわかる気がします。作家生活の他に政治家としての経験もありますから(厚生大臣の時に公害だったか?の被害者に謝罪していた事を思い出すなー)創作だけではない世界を色々見てきているし、自分の政策が上手くいかなくて散々批判もされてますから、若い人達が頭の中でだけ書いているように思えてしかたないのではないでしょうか。

ともあれ、田中さんに煽られても笑える位の器量があるのが嬉しいです。最近そういう大人が少なくなってきているので。都知事に初当選した時も「あんな奴大嫌い!」と言った都職員に「こういう奴は好きだね。おれは待ってるぜ!」と余裕でかましていたのでちょっと嬉しかったですw。

是非田中さんにはお母様を大切にされて欲しいです。応援クリック。

おれんじさん、コメントありがとうございます。
確かに田中さんの場合、社会人経験がないだけでなく、そもそもあまり外に出ない、人付き合いもほとんどないということですから、「頭の中だけで書いた」と思われても仕方ない面はあるのかも?ただ、小説を書く上で一番大事なのは想像力という気も私はしているので、その面では田中さんは優れているのでしょうね(田中さんの小説を1本も読んでないのにこんなこと書くのもアレですが…)。
石原さんに関しては、これは私の勝手な推測ですが、若くして芥川賞を受賞して、その後は政治家になって大臣までやって、つまり自分が若い頃から、周りからむやみにチヤホヤされたり、顔色窺われて本音で接してくれなかったり、そういう経験を多くしてきていて、だから自分にはっきり物申してくれる人、特に若い人が出てきてほしいという思いが強いのかな?なんて…(^^ゞ

くっくりさんお返事有難うございます。

そうですねー確かに本音でハッキリ言ってくれる人が貴重と思っているかもしれませんね。何か最近は打たれ弱い人が多いので、煽られても笑って返せる人が貴重な気がします。橋本さんも反対派を物ともしない打たれ強さが今回の選挙で買われたのかなと。

石原さんもお歳なので都民としては次の世代に頼もしい候補が出てきて欲しいなと思ってます。
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