
ホーム見学2軒め
義母のホーム見学、2軒め、行ってきました。
初めて見学したホームは、介護付き有料老人ホームでしたが(2つ前の記事参照。名称を仮にAホームとします)、今回は、住宅型有料老人ホームです(名称を仮にBホームとします)。
Bホームは病院(仮にX会とします)が経営していて、X会は、老人ホームのほかにデイサービスや訪問介護など、介護サービス全般を運営しています。
Aホームのような介護付きの場合、介護サービスはホーム内で完結させるため料金は高めに設定されていますが、Bホームのような住宅型の場合、介護サービスは必要なものを各自が外部で受けて、介護保険から支払う(義母の場合は1割負担)という形なので、安く設定されています。
但し、介護度が高くなると、負担分がどんどん増えて、介護付きホームより高くつくこともよくあるそうです。
とはいえ、ホームの月額費用(賃料のほか管理費なども含む)だけで見れば、BホームはAホームよりも月3~4万円安くすむし、内科や整形外科、デイサービスやヘルパーさんなど、X会にまとめてお任せできるのは、横の連携が取れているという意味でも、家族としてはありがたいです。
しかも、見学に行ってみたら、ベッドやチェスト、テレビ、冷蔵庫、それに布団までホーム側が用意するとのことで、それも楽ちんでいいなぁと。
しかし、あくまで本人にとって良いかどうかで判断しないといけません。
その意味では、Bホームは心配な部分がいくつかありました。
まず、もともと普通のマンションを買い上げて、老人ホームにしてあるため、エレベーターや廊下が狭い。
最初から老人ホーム用に建てられたAホームと比べると、もう目に見えて、しょぼく感じました。
肝心の居室にも大きな問題が。
マンション時代の名残で、2DKの部屋を「シェア」するような形になっていました。
だからキッチンやトイレは、隣の人と2人で共用。
お風呂もありますが、使用は禁止(バリアフリーになってない普通の浴槽で危険だから)。
ただ、南向きで日当たりだけはすごく良かった(^_^;
見守り体制もちょっと不安です。
玄関がオートロックになっているのですが、職員の詰め所は1階の奥の方にあり、番号さえ覚えてしまえば、誰にも気づかれず外に出られてしまうような感じでした(認知症の義母には番号は覚えられないでしょうが)。
外出の自由度も、こちらが思っていたより高くありませんでした。
施設長さんによれば、「住宅型ホームといっても、施設によって運営方針はさまざまなので。うちは、けっこう介護付きホーム寄りです」とのこと。
そして最大の問題は、「病院、ケアマネ、デイサービス諸々、全て、私どもX会で利用して下さい」と言われたことです。
ここには現在70人ほどが入居していますが、ただの1人も、他の病院や、外部の介護サービスを使っている人はいないそうです。
私たちが見学に行った日、空室が1室あったのですが、見るからに義母が前向きではなかったので、「じっくり考えてみます」とだけ返事して、申込書は書かずに帰ってきました。
ここで思いとどまって、実は良かったのです。
というのも、数日後、たまたまケアマネさんと話す機会があったのですが(月に1度、義母宅に様子を見に来てくれる)、な、なんと、ケアマネさんは、以前、X会で働いたことがあったのです!
しかも10年近く務めたそうで、内情にすごく詳しい!
最初から率直に「X会のホームって実際どうなんですか?」と尋ねたところ、ちょっと言いにくそうに、「私はやめといた方がいいと思います」と。
あ~、やっぱり…(T_T)
具体的にどこがダメかというと、まず、X会側からかなりの「押し付け」があると。
たとえば、介護のプランはX会側で全て組まれてしまうと。
あるいは、食べるのが難しくなった入居者にすぐ「胃ろう」をやろうとしたり、そういういわば手抜きも多いと。
また、見学の時に私がちらっと思ったとおり、見守り体制もダメで、1階に職員がいるだけで、かなり「ほったらかし」であると。
その他、いろんな話を聞くことができました。
申込書を書かずに帰ってきて、本当に良かった(^^ゞ
で、近いうちに、今度は、サービス付高齢者住宅(サ高住)の見学に行くことになりました。
こちらは実はケアマネさんのお勧めです(お勧めされる前にこちらで見学の予定は立てていましたが)。
ケアマネさんは実際に中を見たことはないそうですが、知り合いのケアマネさんがそこの入居者の1人を担当しているため、ある程度、話は聞いているそうです。
何よりも、マンション流用のBホームとは違って、最初から「それ用」の施設として建てられているため、要介護の人も暮らしやすい造りになっているはずと、ケアマネさんは言っていました。
サ高住だと、医者も介護サービス(デイサービス、ヘルパーさん)も今まで利用していた所をそっくり引き継げるので、義母にとってはありがたいことです。
問題なのは、サ高住だと将来、介護度が高くなると、住みづらくなる可能性があることです。
ただ、これも施設それぞれに方針があるので、一概には言えません。
ネットでは、このサ高住は「看取り=実績あり」「重度の認知症=実績あり」となっていますが、実際に話を聞いてみないと分からないですね。
本当はケアマネさんの一番のお勧めは、最初に行った介護付きのAホーム。
介護付きは金額的にしんどいけど、先のことを考えると、やはり最初から介護体制ばっちりで、看取りまでしっかりやってくれる所に入るのが一番だと。
途中で他のホームに転居することになったら、本人にも家族にもかなりの負担だからと。
(これは私の肩のリハビリの先生にも毎回のように言われること)
そんなこんなでケアマネさんとは30分ぐらい話し込んでしまったのですが、その間、義母に話しかけても、心ここにあらず、という感じで…。
たとえば私が、「お義母さんの希望が全て通るような施設はないので…。優先順位はありますか?ここは絶対譲れないみたいな」と尋ねても、「特にない」と。
「でもお医者さん変わるのは嫌なんですよね?」「お風呂にできるだけ多く入りたいんですよね?」と聞くと、「できれば…。でも贅沢言うてられへんしな」と。
※ホームに入ると入浴はだいたい週2回、多くてもデイサービス利用で週3回が限界。
※義母は毎晩寝る前に風呂に入るそうです(本当に毎日入ってるのか確認のしようもないのですが)。深い浴槽で転倒が心配なので「せめて冬の間は2日に1回程度で良いのでは?」と言っても、「長年の習慣だから」と言って聞き入れてくれません。
とにかく、ホームの話をすると、義母のテンションが下がるのです。
それでも見学には嫌がらずに一緒に行ってくれてるし、次回も行くと言ってくれてはいるのですが、本当はかなり無理しているのかも…。
という話を、リハビリの先生にすると、「そもそも喜んでホームに行きたがる人なんて、まずいませんから。みんな仕方なく行ってますから(笑)」。
「仕方なくでも、何カ所か回ってるうちに、本人がいいなと思う雰囲気のホームがきっと出てくると思いますよ。うちの母がそうだったように…」。
本当に、早くそういう所とめぐり会えることを願いますわ(T_T)
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初めて見学したホームは、介護付き有料老人ホームでしたが(2つ前の記事参照。名称を仮にAホームとします)、今回は、住宅型有料老人ホームです(名称を仮にBホームとします)。
Bホームは病院(仮にX会とします)が経営していて、X会は、老人ホームのほかにデイサービスや訪問介護など、介護サービス全般を運営しています。
Aホームのような介護付きの場合、介護サービスはホーム内で完結させるため料金は高めに設定されていますが、Bホームのような住宅型の場合、介護サービスは必要なものを各自が外部で受けて、介護保険から支払う(義母の場合は1割負担)という形なので、安く設定されています。
但し、介護度が高くなると、負担分がどんどん増えて、介護付きホームより高くつくこともよくあるそうです。
とはいえ、ホームの月額費用(賃料のほか管理費なども含む)だけで見れば、BホームはAホームよりも月3~4万円安くすむし、内科や整形外科、デイサービスやヘルパーさんなど、X会にまとめてお任せできるのは、横の連携が取れているという意味でも、家族としてはありがたいです。
しかも、見学に行ってみたら、ベッドやチェスト、テレビ、冷蔵庫、それに布団までホーム側が用意するとのことで、それも楽ちんでいいなぁと。
しかし、あくまで本人にとって良いかどうかで判断しないといけません。
その意味では、Bホームは心配な部分がいくつかありました。
まず、もともと普通のマンションを買い上げて、老人ホームにしてあるため、エレベーターや廊下が狭い。
最初から老人ホーム用に建てられたAホームと比べると、もう目に見えて、しょぼく感じました。
肝心の居室にも大きな問題が。
マンション時代の名残で、2DKの部屋を「シェア」するような形になっていました。
だからキッチンやトイレは、隣の人と2人で共用。
お風呂もありますが、使用は禁止(バリアフリーになってない普通の浴槽で危険だから)。
ただ、南向きで日当たりだけはすごく良かった(^_^;
見守り体制もちょっと不安です。
玄関がオートロックになっているのですが、職員の詰め所は1階の奥の方にあり、番号さえ覚えてしまえば、誰にも気づかれず外に出られてしまうような感じでした(認知症の義母には番号は覚えられないでしょうが)。
外出の自由度も、こちらが思っていたより高くありませんでした。
施設長さんによれば、「住宅型ホームといっても、施設によって運営方針はさまざまなので。うちは、けっこう介護付きホーム寄りです」とのこと。
そして最大の問題は、「病院、ケアマネ、デイサービス諸々、全て、私どもX会で利用して下さい」と言われたことです。
ここには現在70人ほどが入居していますが、ただの1人も、他の病院や、外部の介護サービスを使っている人はいないそうです。
私たちが見学に行った日、空室が1室あったのですが、見るからに義母が前向きではなかったので、「じっくり考えてみます」とだけ返事して、申込書は書かずに帰ってきました。
ここで思いとどまって、実は良かったのです。
というのも、数日後、たまたまケアマネさんと話す機会があったのですが(月に1度、義母宅に様子を見に来てくれる)、な、なんと、ケアマネさんは、以前、X会で働いたことがあったのです!
しかも10年近く務めたそうで、内情にすごく詳しい!
最初から率直に「X会のホームって実際どうなんですか?」と尋ねたところ、ちょっと言いにくそうに、「私はやめといた方がいいと思います」と。
あ~、やっぱり…(T_T)
具体的にどこがダメかというと、まず、X会側からかなりの「押し付け」があると。
たとえば、介護のプランはX会側で全て組まれてしまうと。
あるいは、食べるのが難しくなった入居者にすぐ「胃ろう」をやろうとしたり、そういういわば手抜きも多いと。
また、見学の時に私がちらっと思ったとおり、見守り体制もダメで、1階に職員がいるだけで、かなり「ほったらかし」であると。
その他、いろんな話を聞くことができました。
申込書を書かずに帰ってきて、本当に良かった(^^ゞ
で、近いうちに、今度は、サービス付高齢者住宅(サ高住)の見学に行くことになりました。
こちらは実はケアマネさんのお勧めです(お勧めされる前にこちらで見学の予定は立てていましたが)。
ケアマネさんは実際に中を見たことはないそうですが、知り合いのケアマネさんがそこの入居者の1人を担当しているため、ある程度、話は聞いているそうです。
何よりも、マンション流用のBホームとは違って、最初から「それ用」の施設として建てられているため、要介護の人も暮らしやすい造りになっているはずと、ケアマネさんは言っていました。
サ高住だと、医者も介護サービス(デイサービス、ヘルパーさん)も今まで利用していた所をそっくり引き継げるので、義母にとってはありがたいことです。
問題なのは、サ高住だと将来、介護度が高くなると、住みづらくなる可能性があることです。
ただ、これも施設それぞれに方針があるので、一概には言えません。
ネットでは、このサ高住は「看取り=実績あり」「重度の認知症=実績あり」となっていますが、実際に話を聞いてみないと分からないですね。
本当はケアマネさんの一番のお勧めは、最初に行った介護付きのAホーム。
介護付きは金額的にしんどいけど、先のことを考えると、やはり最初から介護体制ばっちりで、看取りまでしっかりやってくれる所に入るのが一番だと。
途中で他のホームに転居することになったら、本人にも家族にもかなりの負担だからと。
(これは私の肩のリハビリの先生にも毎回のように言われること)
そんなこんなでケアマネさんとは30分ぐらい話し込んでしまったのですが、その間、義母に話しかけても、心ここにあらず、という感じで…。
たとえば私が、「お義母さんの希望が全て通るような施設はないので…。優先順位はありますか?ここは絶対譲れないみたいな」と尋ねても、「特にない」と。
「でもお医者さん変わるのは嫌なんですよね?」「お風呂にできるだけ多く入りたいんですよね?」と聞くと、「できれば…。でも贅沢言うてられへんしな」と。
※ホームに入ると入浴はだいたい週2回、多くてもデイサービス利用で週3回が限界。
※義母は毎晩寝る前に風呂に入るそうです(本当に毎日入ってるのか確認のしようもないのですが)。深い浴槽で転倒が心配なので「せめて冬の間は2日に1回程度で良いのでは?」と言っても、「長年の習慣だから」と言って聞き入れてくれません。
とにかく、ホームの話をすると、義母のテンションが下がるのです。
それでも見学には嫌がらずに一緒に行ってくれてるし、次回も行くと言ってくれてはいるのですが、本当はかなり無理しているのかも…。
という話を、リハビリの先生にすると、「そもそも喜んでホームに行きたがる人なんて、まずいませんから。みんな仕方なく行ってますから(笑)」。
「仕方なくでも、何カ所か回ってるうちに、本人がいいなと思う雰囲気のホームがきっと出てくると思いますよ。うちの母がそうだったように…」。
本当に、早くそういう所とめぐり会えることを願いますわ(T_T)
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