
要介護認定の面接調査で義母が涙
今週の某日、要介護認定の調査員さん(女性。50代ぐらい)が義母宅に面接に来られました。
私も長男の嫁として立ち会いました。
本来は昨年12月28日に来てもらう予定だったのですが、義母のドタキャンで(行方不明になった)、この日となったわけです。
当日までに、私は義母の最近の様子を箇条書きにまとめたメモ(A4で1枚)を用意していました。
本人が目の前にいると、調査員さんに本当のことを言いづらかったりするので。
何をどういうふうに書いておけばいいのかというのは、ネットでいろいろ調べたり、こちらのブログ宛てにいただいたアドバイスも参考にさせていただきました。
調査員さんを私が玄関先で出迎えて(義母は膝が悪くて立ち上がるのも時間がかかるので、私が出迎えるのは自然な流れ)、その時に「義母の近況を書いたメモです。本人の前では言いづらいことが書いてあります。特に大事なことは太字にしてあります。後でお読み下さい」と小声で言って、素早く渡しました。
特に大事なことというのは、介護認定の申請に際して、1月中旬に専門医の「認知症」という診断が出る前に、12月中旬に主治医が「ゆるい」意見書を提出してしまっていたこと。
これは後の介護認定審査会で判定される際に、大いに影響すると思われるので。
昨夏以降、義母はよく約束を忘れてしまう傾向がありましたが、調査面接の日のことはわりとしっかり覚えていて、やはり自分にとって大切なこと、というか特殊なことは、記憶にしっかり刻まれているのかなと思ったりもしました。
前日の夜、気を落ち着かせようと私が電話した時には、意外にさばさばしていて、「見栄を張っても仕方ない」「なるようにしかならんから」と笑っていました。
当日、面接でもしっかりと喋り、というか、初めての人と話すのはあまり得意でないはずの義母が、ものすごくよく喋りました。
それがあだになったのか(いや、認定で上のランクを得るためにはこれは良いこと?)、わずか5分か10分ぐらいの間に同じ話を3〜4回繰り返したため、調査員さんは手元の介護保険認定調査票(チェックシート)の「しつこく同じ話をする」の項に、あっさりチェックを入れてました(^_^;
その同じ話というのは、「毎朝、病院行って、足のリハビリして、スーパーで買い物して、帰る。これが日課」。
ほぼ一字一句違わず、この通り。
義母が日頃から私にもよく言う言葉。
調査員さんが記入する調査票の位置は、義母からは見にくい角度、でも私には見やすい角度。
ま、当たり前といえば当たり前の配慮。
調査員さんは、時々、「えーっと、2番、これはどんなもんですかね?」と、調査票の設問を私に示して、それとなく回答を求めてこられる。
私もぼやかしながら、「うーん、それはないですかね」とか何とか。
こうしたやり取りをしている中で、調査員さんが「ちょっと涙ぐんではるけど大丈夫?」と義母に声をかけました。
見ると、確かに義母は涙ぐんでました。
それまで私は全く気づいてなかったのでびっくり。
私たちの微妙なやり取りを見て、不安に思ってしまったらしい。
ああー、しまった!(T_T)
「今は元気やけど、これからどうなるんかなーと思って…」と義母。
「大丈夫、みんなそう。みんな不安ですって。でもこの先、何かあったら困るから、今のうちに準備しときましょうということで、今日来させてもらってるわけやからね。お母さん、すごくしっかりしてはるよ。お部屋もきれいにされてるし。それにお嫁さんも近くに住んではるから、安心やね」等々、調査員さんが優しくなだめてくれました。
1時間ほどして、調査は終わりました。
調査員さんを見送る時、玄関を出た所で私と数分やり取り。
認知症の件(道に迷ったりなど)を少し突っ込んで聞いてくれました。
驚いたのは、調査員さんが、私が最初に提出したメモを見ながら、「ケアマネのお仕事とかされてるんですか?」と。
「いえ、全然」と答えると、「すごくちゃんと書いてはるから、そういうお仕事されてるんかなと思った」と。
「いえいえ、それはネットとかで調べて自己流で。こういうふうに予めメモにして調査員さんにお渡しすると良いと書いてあったので」と正直に話したら、調査員さんは笑ってました。
家の中に戻ったら、外で私が調査員さんと少し話し込んでいたことについて、義母が「どうしたん?」と聞いてきたので、あ、これはやばい…。
とっさに、「いや~、ケアマネの仕事しませんかって誘われました。少子高齢化でやっぱり人手が足りないんですかね。もちろん私には無理ですってお断りしましたけど」と、我ながらアホな言い訳をしてしまった。
が、義母は特に不審がることもなく、「そうやな、難しいお仕事やなぁ」と笑ってました。
その後、義母と少し世間話をしてから帰宅したんですが、道すがら、義母の薬のことがふと気になって。
2週間前に専門医で診てもらった時、初めて認知症の薬を処方してもらって、それが2週間分だったので、ちょうどこの日で切れた計算に。
義母宅に行った時、調査員さんが来る前に、私が義母の薬の置いてある箱を確認したら、もうその認知症の薬はなかった。
義母に直接、「2週間前に専門医から処方してもらった薬なんですけど、今後はあそこの病院まで行くの遠くて大変だから、近所の主治医の方から処方してもらうって段取りになってますよね。で、2週間経って、その薬もうなくなってるし、主治医の方から薬出しますねってお話ありましたか?」と聞くと、「ない」という。
その時は私も、まあ翌日にでも主治医の方から出してくれるかなと思ったけど、いやいや、何百人も患者さんを抱えてるのに、そんないちいち覚えてないだろうと。
帰宅後、主治医に電話してみたら、スタッフの女性がカルテを調べてくれました。
そしたら、その認知症の薬どころか、他の薬(前からそこで処方されている骨粗しょう症対策の薬とか、造血薬とか)もずいぶん処方してないと。
やはり本人が申し出ない限り、主治医の側から積極的に処方してくれたりはしないんですね。
で、スタッフさんが、「ご本人じゃなくてご家族の方でもけっこうですので、薬を取りに来て下さい」と。
すぐに行って、薬の処方箋を認知症のも含めて全部出してもらいました。
2週間分。
近くの薬局で薬をもらって、その足で、義母宅に再び行って、渡してきました。
渡すのは簡単ですが、問題は、本人がきちんと毎日、飲んでくれるかどうか。
年明けに義母に携帯電話を持たせて以降、私は毎朝、義母に電話する時、「携帯電話を持って外出してね」としつこく言ってきました。
それはもう習慣になって、何とか毎日持って外出してくれるようになってるので、次は、薬ですね。
「朝ご飯終わりました?お薬飲まれました?」って。
あと、夫は相変わらずです。
私が話さない限り、義母の話は自分からは絶対しないし。
認定の面接調査のことも、この日だったのは知ってたはずですが。
夕食後、「介護保険認定調査票の控え、もらったから…」と見せようとしても、「いま忙しいから、あとで見とくわ」。
そのままテーブルの脇に置きっぱなし。
忙しいって何が忙しいのかと思ったら、たまってるビデオを見てる。
ちらちら様子を見ながら、4時間ぐらい我慢してたけど、一向に見ようとしないので、「見てくれた?」とさりげなく声をかけてみたら、「今日見なあかんのか!」とキレてくるし。
こんなことがあと10回ぐらい続いたら、私もキレると思う(T_T)
まー、頼りにならん夫は、いったん置いといて。
義母の感情の波が最近特に激しくなってるように思えるし、電話をしたらなかなか切ってくれないことも多くて(同じ話を何回もする)、認定の面接調査がやはり心理的にきつかったのかも…。
不安な気持ちはよく分かるので、私も何とかフォローをと思うのですが、1日2〜3回電話を入れて、週に3回ほど訪問して(食料や日用品を持っていったり、料理を作って持っていったり)、これ以上何をどうしたらいいのか、ちょっと今、分かりません。
で、私もプレッシャーが日に日に強くなってきた感じ…。
実質的に、義母が頼れるのは私一人の状況になってるので(義母自身も「こうやって面倒見てくれるのはあんただけや」と盛んに言う)。
認定が下りたら、頼れるべきところは、行政に頼ろうと思います。
人見知りする人なので、頼る気になってくれるかどうか、そこもハードルあるんですが…(T_T)
★おまけのツイート
早朝、義母の携帯電池残量10%を切ったと通知メール。固定に電話し、充電するよう指示。私「赤いランプ点灯してる?」義母「してる」。今日は料理作って夕方に伺う予定。でも充電できたか心配なので早めに作って昼前に届けた。携帯見たら台からコード外れてて充電全然できてなかった。毎日が想定外!
— くっくり@六四天安門事件 (@boyakuri) 2018年1月25日
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