
木星の大赤斑が

木星の大赤斑が、近年急激な勢いで縮小しているんだそうです。
以下、AstroArts 5/19の記事より。
>木星のトレードマークとなっている大赤斑は、大気中で起こる高気圧性の突風が長年持続しているものだ。かつてその幅は4万kmを超え、直径約1万3000kmの地球がすっぽり3つおさまるほど巨大なものだったが、1930年代からそのサイズの縮小が観測されてきた。1979年の探査機「ボイジャー」1号と2号のフライバイ観測では2万3000km、1995年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では2万1000km、同じく2009年には1万8000kmと年々小さくなっている。
>さらに2012年からは、1年間で930kmという急激な勢いで縮み、最新のハッブルの観測では幅1万6500kmに。その形も、楕円から真円に近いものに変わってきている(画像)。
>ハッブルの観測では微小な渦が大赤斑にとりこまれているようすもとらえられている。この現象が急激な縮小に影響している可能性があるとして、さらに詳しい調査が行われる予定だという。
何度か書いてきましたが、私はかつて天文大好き少女でした。
小さな望遠鏡で毎晩のように星を眺めていました。
が、大人になるにつれ、忙しくなったり、他のことに関心が行ってしまったり。
特に30歳過ぎて大阪に住むようになってからは、何か大きな天文イベントがある時以外は、星のことはほとんど忘れてます。
ふだん天文関係のニュースをさほど積極的に見ていないため、たまにこういうのを見つけると「え!?そうだったの!」とすごく驚いてしまう(^_^;
いやいや、木星の大赤斑が小さくなったって、そんなに驚くこと?
……と思われるかもしれませんね。
でも、私にとって木星の大赤斑とは、冒頭の画像(AstroArtsの元記事に大きな画像あり)の、縦に3つ並んでる画像の一番上、のイメージなんですよ。
具体的に言ったらこれ。
1979年に「ボイジャー」が撮影した大赤斑です。

それがまさか、ここ10年か20年かで、こんな急激に小さくなっているとは思いもしなかった。
そもそも私が少女の頃は、大赤斑は人類が発見して以来ほぼ同じ形と大きさを維持しており、変化するにしても小さな変化で、大きな変化は何千年あるいは何万年単位でないとみられない、てなふうに聞いていたのです。
だからこの変化の仕方というのは、もうかなりの驚きなんですわ(^_^;
そしてこのニュースを見るまで、そのことを知らずに来た自分にもびっくりしたというか、情けないというか…(T_T)
あと、大赤斑の急激な縮小でもう1つ気になったのは、これって望遠鏡のメーカーさんとかも少し影響受けてるのでは?と。
というのは、望遠鏡のパンフレットなんかで、性能というか「どこまで見えるか」の目安について、
たとえば口径が小さめの初心者向け望遠鏡であれば、
「土星の輪が見えます」「木星の縞模様が2,3本見えます」
口径がやや大きめの中級者向け望遠鏡であれば、上記プラス
「土星のカッシーニの隙間が分かります」「木星の大赤斑が分かります」
てな感じで表示されてあったりするんです。
こんなふうに(ちょい下にスクロールしてね)。
それがあーた、大赤斑が急激に小さくなってるとなると、「目安」にしづらいじゃないですか!
……って、余計なお世話ですね、すみません(^_^;
以下、おまけ情報〜(^▽^)
今の時期は火星と土星がよーく見えますね。
特に土星は日の入り直後に上ってくるので、一晩中見えます。
初めて望遠鏡で土星の輪を見た、中1の冬のあの感激を思い出します。
観測したいけど、望遠鏡は実家に置きっ放し…(T_T)
★ほしぞら情報2014年5月(国立天文台)
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